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友人の学級参観の振り返り(前編)

先日、友人の学級を参観させてもらった。
以下のような振り返りを書き、友人に送った。
長いので、今日は前半部分をここに載せる。

1 一つ一つの言葉かけが、「しつこくない」「サラッとしている」。

以下、5つ具体を示す。
①朝の会において。学級だよりを配った際。

→「『はい、どうぞ』と『ありがとう』が言えた人?」と聞いて、挙手させる。これだけである。

②朝の会において。学級だよりを読み終わった際。

→「立ちます」「学級だよりをしまったら、座ります」これだけである。

③朝の会において。教師が3つ話をした際。

→「3つ話をしました。3つとも言える人?2つなら言える人?1つなら言える人?1つも言えない人?」と、特に言葉をはさまずサッと確認。

→「3つとも言える人、言ってください」と言って、教師が話したことを子どもに1つずつ言ってもらった。その際、「よく聞いていましたね」これだけである。

④漢字ドリルの学習において。書き終わった子から、先生に見せるために1列に並ぶ。待ち時間があるので、教室はにぎやかになる。

→「しゃべっている人、起立」「しずかにできるようになったら、座ります」これだけである。

それにしても「しゃべっている人、起立」と言われて、素直に立つ子たちもすごい。

⑤授業において。チャイムが鳴り、あいさつが終わった際。

→「授業の準備ができている人、手を挙げて」これだけである。

 とにかく、○○さんの言葉かけは、「しつこくない」「サラッとしている」のだ。ネチネチしていない。責める感じもしない。端的で、スッキリしている。リズムよく、サッと終わる。聞いていて、とても心地よかった。それはきっと子どもたちも同じであろう。

もし私なら、できていない子やしていない子をチクリと責める言葉を言ったり、「よさ」や「価値」を繰り返し語ったりするところである。しかし、それを毎回続けられると、子どもたちとしてはどうか。「うっとうしい」「またか」「わかってるよ」「しつこい」と感じることもあるだろう。特に高学年では、そういう指導を繰り返した先の、TCの関係性はどうなるか。「指導は繰り返しが大切」というが、どのように「繰り返す」のかをよく考えていかなくてはならない。

2 この時期だからこそ、「事前指導」と「フィードバック」

以下、5つ具体を示す。
①英語の時間。「テッテッテッテッテレパシー」のやり方を説明した後。

→「これからやってもらうんだけど、気を付けなければいけないことは何?」

子どもたちから、「男女でもやる」「走らない」「無視しない」「強くたたかない」などのポイントを引き出す。

②英語の時間。「What do youlike?」の2人組での会話が終わった後。

→「何人に聞けた?」「意外なものあった?」「おもしろいものはあった?」と、子どもたちにフィードバックを促す。

③算数の時間の終わり。

→「この学習はどうでしたか。自分で態度面の点数をつけてみて?」と聞く。

「3点の人?」「2点の人?」「1点の人?」と手を挙げさせ、その理由を答えさせる。

④道徳の時間の終わり。

→「授業のまとめ」を書いたら、まずはペアで交流。その後、全体でシェア。

⑤朝の会の「先生のお話」の7点チェック。これも一種の「フィードバック」。

 先日、○○さんから、「最近は、あまり『事前指導』と『フィードバック』をしなくなってきている」と話があったが、やはりそれは時期が大きく関係している。

4月は、土台を築く時期。この時期だからこそ、「事前指導」と「フィードバック」をたくさん入れていた。その際、「子どもたちに考えさせ、子どもたちの言葉で出させる。足りない場合は、教師が補足する」というのが効果的であると改めて感じた。

3 うまくいかないときの「フォローの技術」

以下、2つ具体を示す。

①英語の時間。「チクタクボーン」が終わった後。

→「こういうゲームは、間違いが楽しいんだよね」

「間違えたとき、そうやって笑えばいいんだね」

「間違えても責めずに、みんなで笑っていればいいね」

②算数の時間。「1+1=2」を使っての、フォローの反応練習。

→「間違えたときやうまくいかなかったときの反応が大切なんだよ」

「みんなに『えー』とか言われると、勇気がくじかれることってあるでしょ?」

 生活していると、楽しいことやうまくいくことばかりではない。むしろ、間違えたりうまくいかなかったりすることの方が多いぐらいである。しかし、そういうことに耐性がついていない子もいる。また、間違えたりうまくいかなかったりした子に対して、周りの子たちがどういう態度や言葉かけができるかが、クラスの雰囲気を左右する。

 今回、具体の通り、英語の時間と算数の時間に、うまくいかないときの「フォローの技術」を子どもたちに伝えていた。こうしたことを意識させることにより、安心感が深まり、どんどん全力を出すことができるようになってくるであろう。

4 「ほめ言葉」で子どもたちを伸ばす

以下、6つ具体を示す。

①国語の時間において。「丸読み」をしているとき。

→「○○さん、そのまま立っていて」「教科書の持ち方と、立ち方が、とてもすばらしいですね」

②算数の時間において。フィードバックの最後に。

→「自分が終わった後、自分も周りももっと賢くなるように行動できたところがよかったですね」

③朝の会の「先生のお話」において。「先生が話したことは何?」と聞いた後。

→「よく聞いていましたね」

④朝の会の「健康観察」において。

→「笑顔が素敵ですね」「手の挙げ方がいいですね」「自分の殻を破りましたね」

⑤朝の会の「班ごとの返事」において。

→「6班、いつもいいですね」

⑥挙手した子を当てるとき。

→「ピシッと手が挙がっている…○○くん!」

 とにかく○○さんはよくほめる。「ほめる」ということで、子どもたちを望ましい方向に価値づけし、伸ばそうとしている。「ほめ方」も、1でも書いたが、しつこくなくサラッとしている。とても心地よい。聞いていて、ストンと心に落ちる。それはきっと子どもたちも同じであろう。


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by hidede0225 | 2018-04-26 08:08 | クラスのいろいろ